調質は製品の硬度と靭性のバランスを整え､強度と耐摩耗性､耐久性を大幅に向上させます｡
製品の耐用年数が延びるのでメンテナンスコストを抑えるのにとても効果的です｡

焼準は鋼の組織を均一にし､硬さのムラや残留応力を除去するため衝撃性が大きく改善され､ある程度の硬さと粘り強さを与えます｡
鋼の機械的性質を向上させる手法となります｡

焼鈍は加工を施した部品や溶接部材の内部応力を除去して軟化させます｡
延性や靭性が向上するため製品の加工や成形が容易になります｡

浸炭焼入れは､製品の表面に炭素を拡散し表面は硬く､中は靭性を保ったままにする処理｡
耐摩耗性の必要な部品や部分的に強い面圧が加わる部品に適します｡

無酸化焼入れは､スケールと脱炭の発生が極めて少ないので製品の外観を損なわないようにしたい時に最適です｡
製品の表面は非常に硬く､耐摩耗性が向上します｡

サンドブラストは製品の表面に砂などの研磨材を吹き付け､錆や油汚れ､酸化スケールを落とし研磨します｡
均一な金属色となり､製品の外観を柔らかい風合いに仕上げます｡

ショットブラストは錆などの除去はもちろん､表面に凹凸を作るので塗装が表面に密着し長持ちします｡
表面が荒くなるため滑り止めやゆるみ止めなどの効果も期待できます｡